既にお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、ここ1年ほど、アソスのシャモアクリームの入荷が非常に不安定になっています。ある意味、アソスの代名詞的な製品でもありますので、当店はいつ何時も在庫を切らさないように意識して発注しているつもりなのですが、ここ最近はなかなか商品が入ってこないんです。どうやら世界的にアソスのシャモアクリームの需要が増えており、供給が追いついていないようです。

当店でも少し前まで、スタンダードなシャモアクリーム200mlタイプを半年以上欠品させてしまいまして、9月に入ってようやく2ケース(40pcs)だけ入荷してきました。が、それもそろそろ底をつきそうな雰囲気です。一方、スタンダードなシャモアクリームが長期欠品している間、代替品としてご提案させていただいていた、ピンク色ラベルのウィメンズタイプ(メントール分不使用のデリケートタイプ)は、現在欠品となってしまっており、今のところ次回入荷ははっきりしない状況です。

そんな状況ですので、今後もしかすると、200mlタイプではない小容量タイプを販売させていただくことになるかもしれません。その際はどうぞご了承くださいませ。

サイクリングの快適性を追求すると、摩擦を軽減するクリームが必要だった


アソスのシャモアクリームは、ビブショーツ同様、アソスを象徴するような製品です。サイクリングの際の快適性にこだわる ASSOS だからこそ、パッドとお尻の間にある摩擦を軽減する為のクリームを作ろうという発想になりました。

そもそもシャモア(Chamois)とは、ヨーロッパアルプスなど、険しい山域に生息するヤギの仲間の生物。これらの皮革を鞣して作られる柔らかい革を「シャモア」や「セーム」と呼び、古くはウールを使用したサイクリングショーツのサドルと触れる股間部分に、この革を当てていたことから、エラストマーと化繊素材を使用したサイクリングショーツの現在においても、その名残で「シャモアクリーム」と呼ばれているのです。

聞き慣れたところでは、クルマの洗車後に水気を拭う「セーム革」がありますが、これも同じ由来です。また、主にアメリカンブランドのカジュアルウェアにおいて「シャモアクロス」というワードをよく耳にしますが、これはシャモア革のような柔らかで肉厚、耐久性に優れた上質のコットン素材のことを言います。それだけ昔からシャモアの恩恵を人類は受けてきたのですね。

プロの世界でこそ愛用者の多い、アソスのシャモアクリーム


そんなシャモアクリームでありますが、現在は同様の役割を果たすサイクリング向けのクリームが他のメーカーからも幾つも登場しています。が、そのパイオニアはあくまでもアソス。お店でお客様とお話ししていても、いっとき他のメーカーのクリームも使ってみたけれども、結局アソスのシャモアクリームが良くて戻ってくる。そんな声が非常に多いです。クリームの粘度の感じや、効果の持続感、通常のお洗濯のみで綺麗に落ちるなど、皆さん結局アソスのシャモアクリームが使い易い。と口を揃えて仰います。

欧州トッププロの選手達はもちろん、日本の競輪界の選手にも愛用者が非常に多いアソスのシャモアクリーム。ありがたいことに、本当に沢山の選手の方々が当店にてお求めくださっています。生活の中の大半の時間をサドルの上で過ごす選手達こそ、日々使うこのクリームの快適性を実感しているのでしょう。

 

「お肌を護る。労わる。」意味での、シャモアクリームの塗布

店頭でよく聞かれる「シャモアクリームって、使った方が良いですか?」という質問。とりわけ、自転車に乗り始めて間もない方からのお問合せが多いのですが。これに対する答えは、ある意味、基礎的なスキンケアと同じようなものだとお答えしています。シャモアクリームを使わなくても全然大丈夫という人もいれば、中には自転車に乗る際は絶対に必要という人もいるでしょう。男性でも朝晩の洗顔の後に、保湿の為に化粧水や乳液などでお肌を整える方もいらっしゃれば、全く何のケアもしない方もいる。なので、「必ず使わなきゃダメだ!」ということはありません。

でもやっぱり、お肌のことを考えたら、やっぱりシャモアクリームを使った方がずっと良い。そう思います。ライド中のサドルと触れる部分のお肌というのは、汗や汚れに加えて、熱や摩擦など、かなりのストレスがかかっています。サイクリング中のこの部分のお肌は、かなり弱い状態に陥っているのです。そこで、シャモアクリームを使用して、肌面に塗膜を作ってやることにより、肌をガードしてあげる。そんな効果です。ライド後のシャワーや入浴の際に、内股やお尻付近にヒリッとした感じがあれば、お肌が傷付いている証拠です。是非シャモアクリームを試してみてください。

 

 

シャモアクリームの塗り方は人それぞれ。経験を積み重ねながら、自分なりの最適解を見つけましょう!

 

一回に塗布すべきシャモアクリームの量は? これ実際に結構難しい質問で、「これだ!」という明確な答えは無いと思います。本当に人それぞれで、お客様の買い替えのタームを見ていても、皆さん全く違います。お話をお伺いしても、皆さん塗る量はまちまち。結構な量をすくい、パッド全体に本当に満遍なく丁寧に塗布されている方もいらっしゃれば、指先で小豆大くらいの量のみをすくい、ピンポイントで「ちょいちょい」だよという方も。

あとは、毎回同じ量というのではなく、その時々のライド内容や天候などによって、シャモアクリームを塗る量を変えてあげるのも良いと思います。雨の中でのライドの際や、発汗の多い時期ほど、クリームを多めに塗ってあげてください。そのような時は、汗や水分でクリームが流れ落ちやすく、またパッドに水分が多く含まれることで、肌への攻撃性が高まっています。時間や距離が伸びる際は、クリームを少量携行して、トイレなどで塗り直すことも有効です。

私自身は上の画像のように、内股部分にきっちり塗ってあげることを意識しており、パッド後方や前側にはほとんど塗布せず使用しております。その為、クリームの量の減り方は緩やか目かもしれません。乗る頻度にもよりますが、200mlタイプであれば、半年以上、一年未満くらい、毎回持っていると思います。あと自分の場合は、ショーツを洗濯して乾いた後、しまう前にパッドに薄くシャモアクリームを塗っておく。それをやっています。洗濯を繰り返して、表面が硬く乾いてきたパッドに潤いを補ってあげる。次にショーツを履く際に、優しい印象のパッドで待っていてくれますよ。

いずれにせよ、シャモアクリームの塗り方に正解はありません。沢山のライド経験を積んでいく中で、自分なりの最適解を見出していただければいいのだと思います。

 

相原 亮介AIHARA RYOSUKE

1975年神奈川県川崎市生まれ。
かつては一生懸命トレーニングに励みレースに出ていた時期もあるが、現在は上るの嫌、長く走るの嫌、下りもビビリで下手っぴというトホホなサイクリスト。
それでも自転車が大好きなことには変わらず、いまは美しい景色を見ることをメインに、楽で、楽しく、美味しい自転車の乗り方を追求中!

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