2026年秋冬シーズン、アソスは春秋向けのソックス2種をリニューアルしました。どちらもカラーは黒色と白色の2色展開で、見た目はさほど変わらない印象です。しかし、実際に製品を手に取ってみると、その違いをはっきりと感じられます。WEBページの画像だけではこれらの違いや特徴が伝わりにくいと思いますので、今日はこの場で詳しくお伝えしてみようと思います。

 

春秋向けのソックスの機能とは


そもそも「春秋向けのソックスって要るの?」「夏向けと何が違うの?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。「シューズ内を涼しくしよう」というのがサマーソックス。それに対して「シューズ内を暖かくしよう」というのがウィンターソックスです。春秋向けのソックスはその中間の役割で、シューズ内を常に適度な温度に保ち、時間帯やその日のコンディションによって、気温が上がった場合でも、気温が下がった場合でもある程度対処出来てしまう。そんな、対応温度域がとても広いソックスです。これからの時期「迷ったらこれを履いておけばいい」的な使い方が出来ちゃうので、ワードローブにこの選択肢があると、とても楽です。

逆に言えば、秋の心地良い陽気の時にだけこのソックスを履いてても、「あ〜、普通に悪くないかも」くらいにしか感じられないのかもしれません。ですが、ライドの難易度が上がるに連れて、その足元の効果をジワジワ感じることになります。10月〜11月に山間を長時間走るライドなどの際に、朝のスタート時は一桁の気温。日中は陽射しもあって20℃を超えてくる。また、標高1500〜2000m程度の峠への長いヒルクライムとダウンヒルを伴う。そんな内容の濃いライドの際には、対応域の広い春秋向けソックスの効果を存分に感じていただけると思います。

EQUIPE SPRING FALL SOCKS P1 ¥5,940

 

シャリッと乾いた質感が特徴。レーシーな味付けの EQUIPE P1


EQUIPE SPRING FALL SOCKS P1 は、春先や秋口、気温が低い時に開催されるワンデーレースに臨む選手達に向けて開発された、春秋向けレーシングソックスという位置付けです。より高強度、且つタフな環境に足を踏み入れるサイクリストに向けた工夫が施されています。

素材には今作からウールに加え、木材を原料とする再生繊維リヨセルが配合されており、そのせいか、肌触りはシャリッと乾いた印象です。また拡大写真の通り、ソックスの前側と後ろ側の素材の織りが全く異なり、非常に緻密な編み込みがされたソックスです。

 


そして何より、つま先部分の独特の作りが非常に特徴的です。リブが4重?5重?にも繰り返される構造は、アソスのソックスにおいて初めて見た作りです。拡大写真でも伝わりにくいですが、この部分は実際には結構凹凸感があり、ボコボコしています。これは先端からの冷気の伝わりを段階的に弱めると共に、つま先の血流改善を目的としていると思われます。また、先端部分は他の部位よりも生地が厚くなっています。かなり足先の冷えへの対処を意識して開発されていることを感じさせるソックスです。 EQUIPE SPRING FALL SOCKS P1 は、どの部位を見ても計算し尽くされた「緻密で出来るヤツ」的キャラクターと言っていいでしょう。

 

SPRING FALL SOCKS P3 ¥5,390

 

優しさに包まれたなら2026。SPRING FALL SOCKS P3


一方、こちらの SPRING FALL SOCKS P3 は、より一般的でスタンダードな春秋向けのソックスという位置付けです。しかしながら今新作の印象は非常に新しさを感じ、新製品を初めて手に取った際に、率直にとても良い製品だなという印象を受けました。これまでには無かったフワッとした素材で、優しくて柔らかい素材に好感が持てます。

 

ご覧の通り、凹凸感が強く、エアリーな印象の生地が、脛部分からシューズ内部分にかけて全体を構成しています。その素材、肌触りは非常に滑らかで柔らかく、ホワホワと優しい暖かさで足を包み込んでくれそうな印象が、明らかにします。赤ちゃん向けのタオルとか肌着とか、そんな優しげな印象です。これまでのアソスのソックスラインナップには、こういった素材感の物は、真夏向けのスーパーレジェラソックス以外には、ほとんど存在しませんでした。


個人的には、こちらの後者 SPRING FALL SOCKS P3 のふんわりとした優しげな素材に足を包み込んでもらいたい。そう思ってしまいました。レーシーでもラグジュアリーでもない。これからは「優しいのがカッコいいんだよ。」そんなことを、この製品が言ってるような気がします。

 

まとめ。近年、気候の変化で春秋向けソックスの出番が増えるでしょう。


以上見てきたように、今季の春秋向けの新作ソックス、2種は結構味付けが異なります。皆様それぞれの走り方などに応じて、お好みの方をチョイスしてみてください。

近年、夏の名残りのような時期がかなり長いので、露骨に暖かくなってしまうウィンターソックスよりも、春秋向けのソックスが活躍出来る時期が長くなっているように思います。製品もこの時期の物はどんどん進化していますので、是非これら春秋向けのソックスを試してみていただければと思います。

 

相原 亮介AIHARA RYOSUKE

1975年神奈川県川崎市生まれ。
かつては一生懸命トレーニングに励みレースに出ていた時期もあるが、現在は上るの嫌、長く走るの嫌、下りもビビリで下手っぴというトホホなサイクリスト。
それでも自転車が大好きなことには変わらず、いまは美しい景色を見ることをメインに、楽で、楽しく、美味しい自転車の乗り方を追求中!

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