Mt.富士ヒルクライム、通称 = 富士ヒルの本番まで、残り一ヶ月余りに迫ってきました。大型連休に入り、エントリー峠を通過した皆さまは、本番のコース = 富士スバルラインで試走をしたり、はたまた、仮想富士ヒル的に、近場の峠でタイムアタックに余念がないことと思います。
はじめにお断りしておくと、今回はアソスの製品とは全く関係ありません。富士ヒルに向けて、試走の重要性だったり、心構えについて、私なりの考えというか、オジさんが独り言みたいにつぶやく回です。
標高差1200m、距離24kmをひたすら登り続けるなんて、他ではなかなか味わうことが出来ませんからね。とにかく休める区間がなく、脚が攣るか攣らないかのタイトロープ。
おまけに、スバルラインは景観の変化に乏しく、かなり地味なコースです。自分が富士山の懐に潜り込んでいるので、富士山の雄大な山容を眺めることはほとんどありません。視界に入るのは、樹林帯に囲まれた目の前の道だけ。道路の作りとして、見通しの良い直線区間が続くのが厄介なんですよね。道の先を見ると、「これ、いつ終わるんだ?」という不安に駆られることも。
富士ヒルの常連さんは別として、初めてエントリーされた方で、そもそもヒルクライムがあまり得意でない方は、そんな状況を予行演習しておくことで、本番で目標のタイムにどれだけ近づけるか、だいぶイメージが掴めると思います。
最初の試走では、出力をセーブしつつ、一定ペースで漕ぎ続けることを意識しておくと良いでしょう。その結果が、1時間30分でも、2時間以上かかったとして、自分のタイムを冷静に受け止めることが大事です。本番ではもう少しペースを上げられるな、とか、思ってたより全然余裕がなかったとか、今の自分の力量を知ることで、残り1ヶ月をどう過ごすか、課題が見えてくるものです。
かれこれ15年以上前になりますが、私も過去2回ほど、富士ヒルに参加させていただいたことがあります。ロードバイク歴1〜2年目くらい、今の仕事に就く前ですね。
当時、自分のロードバイクの成長日記のようなものを、個人のブログ(非公開)に綴っていたことがありまして、久しぶりにページを開いてみたら、あの時のピュアな気持ちが蘇ってきました。
最初のチャレンジは2010年、スバルラインの試走で1時間30分以上かかりました。試走する前は、「登りは苦手じゃない」、「ブロンズには手が届く」と思っていただけに、試走の大コケしたタイムに愕然、「オレ、スバルラインを甘く見てたわ…」という敗北感が…。

そこから気持ちを切り替え、トレーングにも熱が入りました。本番のタイムは1時間18分台だったと記憶しています。無事にブロンズをゲットして、ホッとひと安心。
試走をしていたことで、長丁場の登りに対する免疫が備わっていたのが大きいと思います、心理的にも、体力的にも。もし、試走を行わず、ぶっつけ本番で挑んでいたら、ブロンズには届かなかったでしょう。

続く翌年、2011年はシルバーを目指してチャレンジ。試走では序盤のペースを抑えることを意識しつつ、タイムは1時間18~19分くらいでした。目標のシルバーまで4分近く短縮しなくてはなりません。もう少しペースを上げられるという自信はあったものの、4分の壁は大きい…。
そして迎えた本番、タイムは1時間12分50秒でした。なんとか目標としていたシルバーを達成。この時は、「今の自分にはこれが精一杯!」というくらい出し切ったと思います。

この経験を経て、私なりに思うのは、心の免疫力を高めておくことがめちゃめちゃ大事だということ。目標タイムを設定して、それに見合ったトレーニングないし、減量をするのは当たり前のことですが、それと同じくらい、気持ちを落ち着かせることも大事です。
レース本番は、それまでコツコツと積み上げてきたものを発表する場。本番でミラクルが起きるとか、ゾーンに入るなんてありません。これって、学校のテストとか、音楽の演奏会と同じですよね。
まあ、私もそんなこと言ってますが、実際にスタートラインに並んで待っている間は、緊張して心拍は爆上がり。料金所を過ぎたら、集団を掻き分け、とにかく前で出ようと必死。「序盤はペースを抑えて」という誓いはどこかに吹き飛んでました。(笑)
ブロンズ、シルバーときたら、次なる目標はゴールド! とはなりませんでした。私の富士ヒルはこれで終了。シルバーからさらに10分短縮するのは容易じゃない。やっぱりね、ゴールド以上の人たちは世界が違うなぁ、というのが率直な感想です。
上の人たちのように軽々と登れるようになりたい、という憧れはありましたけどね。より高い目標を設定すれば、トレーニングの負荷も大きくなるし、トレーニングの時間を捻出する為に、生活全般を見直すことから始めないといけません。それだけの覚悟がなかったんですね、自分には。
これ以上は長くなるので、オジさんの独り言はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
富士ヒルに向けて、皆さん頑張ってください!