2024年9月24日 赤岳(2,899m)
今週の定休日、女房は仕事。一人で八ヶ岳の赤岳に行ってきました。
これまで何回か登っている赤岳ですが、今回は「クラシックルート」と呼ばれる清里からの東側斜面を初めて往復してみました。現在、八ヶ岳へは西側の茅野から入る美濃戸口を発着とする登山者が大多数で、東側の清里から入る登山者はごく少数派。今回は、清里 サンメドウ スキー場下部にある美し森駐車場を起点とし、登りは北側の県界尾根。赤岳のピークを踏んだ後は、一本南側の尾根、真教寺尾根にて下山する周回ルートです。
現在はめっきり歩く人の少ない清里からのアプローチのようですが、県界尾根に関しては、下部の大門沢付近の登山道からしっかり下草刈りが行われており、意外と歩きやすかったです。ただし、本当に登山者の行き来は少なく、登りの県界尾根、下山の真教寺尾根共に、途中ですれ違った登山者は一組ずつでした。とても静かな山歩きを楽しめます。あまりのひとけの無さから、念の為、熊鈴を付けましたが、熊を含めて動物の気配は皆無。一度リスが前を横切っただけです。熊の糞なども全く見かけませんでした。写真右のピークが八ヶ岳連峰最高峰の赤岳。
眼下遠くにスタート地点付近の駐車場が。写真左手の県界尾根を歩いて、ここまで登ってきました。帰路は写真右手の真教寺尾根を下山します。この辺りから今回の山行の核心部となり、クサリとハシゴが続きます。
標高2600m付近からの、赤岳頂上山荘の裏手まで一気に上り詰める、県界尾根の最終盤は、常につま先が物凄い角度で上を向いているような、笑っちゃうような急峻な斜面。ふくらはぎに結構きました。それ故、赤岳山頂に達した時の喜びはひとしお。
歩き始めて4時間ちょうど。10時に赤岳山頂へ到着。主稜線には沢山の登山者がいます。ガスがだいぶ湧いてますが、近くの峰はある程度見えています。
正面の阿弥陀岳が大迫力。前々回ここに来た際は、あのピークを越えて向こう側へ降りました。
頂上で30分休憩して下山開始。まずは稜線を南側へ。
八ヶ岳連峰の最難所のキレットを通過してきたと思しきお姉さま方のペア。息の合ったサイマルクライミング。すごくカッコ良かったです。
下山を始めて間もなく。真教寺尾根の上部もクサリ場が連続します。一歩一歩慎重に降ります。
標高2400m付近まで降りると、美しい苔の広がる森を往きます。
ただし、美し森まで一直線に降りる真教寺尾根の、まあ長いこと。尾根中程で平坦になってしまう為、なかなか高度が下がりません。だいぶ歩いたはずの牛首山で、まだ標高が2300m弱もある…。八ヶ岳の裾野は本当に長い。
14時半に無事下山。おかげさまで今回も素晴らしい山行になりました。感謝。
時間 8:19(1day)
距離 14.1km
のぼり 1,503m
くだり 1,499m
※YAMAPアプリデータより