亜熱帯化が進む日本列島。9月下旬でもこの暑さですから、秋が短くなったと言わざるを得ません。今年も10月中旬くらいまでは夏のジャージが活躍しそうな気配が漂っています。
とは言え、朝方のひんやりとした空気は秋そのもの。地域や時間帯によっては、そろそろ ウォーマー や ウィンドベスト の出番でしょう。夏のジャージに “ちょい足し” するのが秋口に有効な手段というのは、以前のブログでもご紹介させていただいた通り。そろそろ秋の支度を始めませんか。⇨ 夏物にちょこっとプラス。通なサイクリストはみんなやってる、秋の節約コーディネート。
シャカシャカ系とは一線を画す心地良さ
さて、今回も2024秋冬の NEWアイテムを紹介させていただくのですが、ワタクシが個人的に「これは使える!」という “ちょい足しアイテム” がありまして、それが EQUIPE R SPRING FALL GILET S11 です。
カラー 2色展開:ブラック、イエロー ※イエローは入荷待ち。9月23日時点
versatile = “多用途に使える” をコンセプトに掲げた本製品。季節を問わず様々なウェアとレイヤリング可能なアイテムとして開発されました。夏のジャージの上に重ねたり、春秋の起毛ジャージの上に重ねたり、また、冬場はジャケットの内側に着込んだり。お手持ちのウェアにちょっとだけ暖かさをプラスしたい、もっとフレキシブルに体温調整をしたい、そんなニーズに応えてくれるアイテムです。
シャカシャカ系のウィンドベストとの違いとして、前身頃を中心にアソスのジャケットやタイツではお馴染みの RXフリース素材を使っている点に注目ください。素材の伸縮性でフィットしつつ、体幹部を心地良い暖かさで包み込みます。
また、背中側は夏のジャージで実績のあるメッシュ素材( = Stabilizer V11)にすることで、 積極的に熱や汗を排出します。特に背面の “抜けの良さ” が秀逸で、どんなウェアと重ねても過剰に熱が籠る心配がありません。狙い通りの暖かさを保持することが出来るのです。
レイヤリングの幅が広がる、ウィンドベストの上位互換
本製品のコンセプトである、“多用途に使える” とは具体的にどういうことか。既に各シーズンの基本となるウェアが揃っている方であれば、それだけレイヤリングの幅が広がるということを意味します。
経験値の高いベテランライダーなら、その日の天候・コースプロフィールにぴったりの装いを形成することが出来る筈。そう言われてもピンと来ないなぁ、という方の為に、実践的なレイヤリングをいくつか紹介したいと思います。
夏の半袖ジャージ + ジレ
外気温の目安 : 15℃前後
全体が伸縮性の高い素材で構成され、体と密着度の高いレーシングフィットであることも EQUIPE R SPRING FALL GILET S11 の特徴のひとつ。同シリーズのエアロジャージとの相性はバッチリです。
裏起毛素材の長袖ジャージ + ジレ
外気温の目安 : 8℃前後
秋から冬にかけて、最も実践的なレイヤリングがこちら。裏起毛フリースの断熱層が2倍になるので、ダウンのような贅沢な暖かさを感じていただけます。冬場にゴワゴワしたジャケットを着たくない方へもオススメです。
春秋向け 半袖ベースレイヤー + ジレ
外気温の目安:15℃前後(短時間・高強度向け)
えっ、ベースレイヤー(インナー)の上に直接着ちゃうの?
そう、それもアリなんです。着る枚数が少なくて済むし、洗濯の量も減らすことが出来ます。短時間でささっとトレーニングする時にオススメです。
冬向け 長袖ベースレイヤー + ジレ
外気温の目安 : 10℃前後(短時間・高強度向け)
同じくベースレイヤーの上に直接着るパターン。体の中心はまあまあ暖かく、腕は薄手のアームウォーマーに近い感覚です。こららも高強度ライダーへオススメです。
メインのアウターとして使える懐の深さ
本製品を語る上で外せないのが、バックポケットの存在。バックポケットが備わっていることで、ベスト(ジレ)の枠を越えて、“袖の無いアウター” と捉えることが出来るのです。そう考えると、ベースレイヤーの上に直接重ねるスタイルも納得ですね。
ジャージ、ジャケットとレイヤリングした際には、背中の3分割ポケットが2倍になるということ。いつもより多めに装備品を持ち運びたい時に便利です。
冒頭で “ちょい足しアイテム” と書きましたが、知れば知るほど、“主役” にもなれるポテンシャルを秘めていることに気づくでしょう。使いこなせるかどうかは、あなた次第です。