暖かさレベル ★★☆☆
春と秋、自転車旅を支える薄手ジャケットの上位モデル
MILLE(ミレ)とは、ロングライド向けに快適性を重視して開発されたシリーズ。その中でも、MILLE GTS SPRING FALL JACKET C2 は、ロングツーリングをこなす中〜上級者向けのアイテムと言ってもいいでしょう。素材・構造の両方から快適レベルを引き上げ、長時間、長距離のライドでもコンディションを一定に保てるように、また、寒暖差や天候の変化にも優れた対応力を発揮します。「新緑 & 紅葉シーズンの自転車旅」、そんなシチュエーションでこそ役に立つ薄手のジャケットです。
同じく春秋向けの薄手ジャケットとして、レース、トレーニング向けに開発された EQUIPE RS SPRING FALL JACKET TARGA が存在していますが、それとの大きな違いは、ややゆったりとしたレギュラーフィットを採用している点。低〜中強度の一定ペースで長い距離を走るシーンには、MILLE GTS SPRING FALL JACKET C2 をお勧めします。
ジグザグ模様が進化の証「AIR BLOCK 888」
まず目を引くのは、表面のジグザグ模様が独特な質感を放つボディ。2022年秋冬コレクションを支える最新の 3レイヤー 透湿防水性素材「AIR BLOCK 888」が使われています。正面から受ける風を完全にシャットアウト、同時に内側の蒸れを排出して快適さをキープします。また、小雨や濡れた路面からの跳ね上げ程度であれば素材表面が弾いてくれるので、天候の読みにくい日のライドにも安心です。
軽めの保温効果が気持ち良い「RX EVO Light」
アーム部分に使われている素材は、伸縮性に富んだワープニット構造を持つ「RX EVO Light」。春秋シーズンに最適な軽めの保温効果と通気性に優れた素材です。また、表面に撥水加工が施されていますので、濡れた路面からの跳ね上げも染み込まず、コロコロと水の玉となって落ちていきます。
首元に優しくフィットする3D構造の襟
「struzzoKragen」と名付けら得た襟の部分は、より軽く、肌着のようにソフトな断熱素材を使用、そして、首回りが窮屈に感じにくい3D構造が特徴です。ミドルハイネックの襟が首元から胸部までをふんわりと暖め、冷たい風から気管支を守ります。寒い日はネックウォーマーを併用していただくとより効果的ですが、その際、ネックウォーマーが襟の内側にスッキリと収まるように計算されたカタチになっています。
背面メッシュが醸し出す絶妙なフィット感と解放感
MILLE GTS SPRING FALL JACKET C2 の為に開発された背中の素材「Stabilizator V11」にも注目。高伸縮性メッシュ素材で仕上げられ、ライダーの動きに追従しつつ、どんな姿勢でもキツすぎず、緩すぎず、絶妙なフィット感を支えてくれます。また、背面メッシュ構造による通気性、放熱性の高さも見逃せません。日中気温が上昇したり、長い登りのシーンでの暑さ対策として非常に有効です。
袖口はゴムバンドを使用せず、手首に対してフラットで、ストレスを感じさせない工夫がされています。唯一、背面下部には裾の位置を安定させるゴムバンドが設けられ、バンド内部にリフレクティブ(反射材)の糸を織り込むことで夜間や悪天候下での視認性を高めています。
季節を限定しない使い方が「薄手長袖」の魅力
「薄手長袖」の最大のメリットは季節を限定しないところにあります。他シーズンのアイテムとの組み合わせをすれば、真夏以外にかなり長い期間お使いいただけます。気温の高い時期には夏用ベースレイヤーと組み合わせたり、気温が低くなってくれば冬用のベースレイヤーを下に入れて、上から更にシェルを羽織るなど、多様な着こなしのベースとなるアイテムです。レイヤリング(重ね着)が上手なサイクリストなら必ず持っているアイテムの一つです。
フィット感:レギュラーフィット(標準的なフィット感)
材質 : 52% ポリエステル、33% ポリアミド、15% エラスタン
生産国:チュニジア