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秋冬にサーモビブショーツを使いこなしてみませんか? SPRING FALL EQUIPE R BIB SHORTS S11

APSTStaff による の投稿
秋冬にサーモビブショーツを使いこなしてみませんか? SPRING FALL EQUIPE R BIB SHORTS S11

 

時代は「S9」から「S11」へ。2024年の春夏コレクションから始まった次世代化の波が秋冬コレクションにも押し寄せてきました。その先陣を切るアイテムが、今回ご紹介する SPRING FALL EQUIPE R BIB SHORTS S11 です。 

 

ここ数年で一気に認知度の高まった “サーモビブショーツ” というジャンル。基本的な構造は夏向けのビブショーツを踏襲しながら、主素材を裏地が起毛したサーモ( =暖かい )素材に置き換えたもの、と言えばイメージしやすいでしょうか。 

 

EQUIPE R とネーミングされていることからもお分かりの通り、選手がオフシーズン(寒冷期)のトレーニングに使いやすように、随所にレーシーな味付けが盛り込まれた本製品。その実力を探っていきましょう。

 

耐候性を強化した素材 “ RX エクストリーム

今シーズンの秋冬物に共通するキーワードが、“耐候性の強化”。つまり、急激な寒暖の変化や、雨風に耐えられる性能を持ち合わせていることに注力した製品開発が進められました。

新たに投入されたインサレーション素材 RXエクストリーム は、従来の RXフリース よりも高密度に編み込まれたワープニット素材。裏地のふっくらとした起毛内部に体温を溜め込み、気温の低い朝夕や、標高の高いエリアでも安定した保温力を発揮します。風が侵入してくるスースー感も抑えてくれます。

“耐候性”という意味では、どれくらい雨に耐えられるのか? 気になるところです。表面に Acqua Shield Tec と呼ばれるコーティングが施されているのですが、簡単なテストをしてみました。

製品がまだ新しいこともあって、撥水効果はかなりのもの。雨上がり、濡れた路面からの跳ね上げに対しては、ある程度の効果が期待出来そうです。しかし、実際に雨が降っているシーンではどうですかね。霧雨程度の弱い雨であれば、内側に染み込むまでの時間稼ぎになると思います。もし雨の中走る機会があれば、、、試してみます。

 

小尻効果もあり、スリム化されたパッド “ RS S11 insert ”

パッドに関しては、今春デビューした「S11世代」のレーシングビブショーツ、EQUIPE RS SCHTRADIVARI BIB SHORTS S11 に使われているパッドと同等スペック。RS S11 insert を秋冬向けにアレンジしたバージョンが使われています。

春夏から秋冬へ、具体的な仕様変更は、股間を涼しくする為のベンチレーションホール(通気孔)をなくしたこと。これから寒くなる時期に向けては、股間が冷え過ぎちゃうと困りますもんね。それ以外の変更は特にありません。

私が新型パッドで良いなと思ったのは、“小尻効果”。 えっ? と思われるかもしれませんが、嘘じゃありませんよ。従来サドルからはみ出していたパッドの両サイドと後方をカットすることで、大幅なシェイプアップに成功。見た目もキュッと引き締まった印象です。

とは言え、パッドのクッション性が犠牲になっては本末転倒。ご安心ください。今時流行りの前乗りポジションに合わせて、サドル前方のクッション性はしっかりと確保しております。

 

末端まで暖かい裾バンド “ PILtec Plug-In

私も実物を見るまできちんと理解出来ていなかったのですが、2枚合わせになった裾の処理が、PILtec Plug-In と呼ばれる構造。これには目からウロコが落ちました。

従来の裾バンドの意味を考えてみると、裾の位置を安定させる、ずり上がりを防ぐ、ということでしかありません。それが当たり前なんですけどね。そこに “暖かさ” という付加価値が生まれるなんて、いったい誰が想像したでしょう。 

2重構造の外側は、ショーツ本体の RXエクストリーム がそのまま裾端まで繋がった状態。裾の幅でいうと4〜5cmですが、その分だけ大腿部のインサレーションが増えたことになります。ちょっとした工夫ですが、従来のゴムバンドの冷たい質感とは雲泥の差と言っても良いかもしれません。

ショーツを裏返してみるとこんな感じ。ひだ状に縫い付けられたパネルがあり、これが裾の位置を安定されるグリッパーとして働きます。使われている素材は、非常に薄く、柔らかく、肌着のような質感。

肌面にはマイクロドットシリコンが施されているのですが、粒が非常に細かく、圧が分散するように配置されているので、肌当たりは総じてマイルドです。

 

夏のレーシングフィットを忠実に再現

秋冬向けの起毛素材ゆえに、もっさりしたフィット感が否めない、というのは過去の話。S11世代特有の AEDP11 レーシングフィット が、本製品にも惜しみなく投入されています。360°全方位にコンプレッションが働き、下半身の筋肉の収縮をサポート。脚の回転がスムーズに感じられるというのも、決して大袈裟な話ではありません。エアロ効果を高める、全体に引き締まったシルエットが特徴です。

 

秋冬シーズンにショート丈で大丈夫なの?

ショート丈のメリットを一言で表すならば、“ 汎用性の高さ ” です。各種ウォーマーとの組み合わせで、秋から冬のバリエーションが一気に広がります。春と秋はニーウォーマー(膝下)と、真冬はレッグウォーマー(足首まで)と組み合わせるなど、季節の移り変わりに応じて細かい調整が可能になります。

その日の気温や、コースプロフィールに合わせて、狙い通りの組み合わせが出来るようになれば上級者の仲間入り。夏以外、マルチに使えるビブショーツと思えば、真冬限定のビブタイツの必要性をあまり感じなくなるでしょう。

逆に、サーモビブショーツに対するネガティブな意見としては、「ウォーマーを付けるのが面倒くさい」ということ。そんな方は無理せず、ニッカー(七分丈)や フルレングスのタイツを選びましょう。

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