2024年8月20日〜21日 御嶽山 剣ヶ峰(3,067m)
先日の夏休みを利用して女房と二人、御嶽山に行ってきました。
巨大な山塊である御嶽山へは多数のルートが存在しますが、今回我々が選んだのは、標高1800mにある濁河(にごりご)温泉からの飛騨小坂口(ひだおさかぐち)ルート。歩き始めてからしばらく、北御嶽のトウヒやシラビソの原生林の森を進みます。
前夜の雨でぬかるんだ森の中を2時間ほど歩き、標高2500mの稜線へ出ると、森林限界を越えハイマツ帯に。そこから1時間半ほどで飛騨頂上と五の池小屋へ到着。この日は朝からガスが濃く、雨具こそ着ませんでしたが、視界は僅かで時折パラパラ来るような天気でした。
天気が今ひとつの初日でしたが、夕方には晴れてきました。翌日の天気は期待できそう!
この日はオサレで美味しいと評判の五の池小屋で宿泊。スイーツで有名な五の池小屋のようですが、印象深かったのは、朝夕食ともに食材の一つ一つがとても美味しく、厳選されたものが使用されている点です。基本的なごはんやお味噌、梅干しや鮭はらす、ポテサラなど、いずれも感心するほど味わい深く、箸が止まりませんでした。小屋のスタッフの皆様のこだわりを感じます。
たくさんの池が存在する御嶽山。涸れかけている四の池と、雲海の向こうから昇る朝陽。
朝の優しい陽に照らされて輝く高山植物たち。
翌朝は前日と打って変わって最高の天気。5時半に朝食をいただき、大きな荷物は小屋にデポさせていただいて、軽装で二の池を経由し、剣ヶ峰へ向かいます。その道すがらは、山の上で泊まった者にしか味わえない景色や静けさを堪能。
剣ヶ峰山頂直下の二の池は、2014年の噴火により泥流で埋まっています。
御嶽信仰登山のメインルート黒沢口の鳥居と、分厚い雲海。
剣ヶ峰山頂付近では10年前の噴火の傷痕を垣間見、今回健やかに山歩きが出来たことに、改めて感慨を覚えました。
五の池小屋に戻り、下山する前に最後に継子岳(ままこだけ)へ。御嶽山塊の最北のピークである継子岳からは、距離が離れる分、御嶽山全体の様子や位置関係が俯瞰してよくわかります。おかげさまで今回も素晴らしい山行になりました。感謝。
時間 14:11(2days)
距離 18.1km
のぼり 1,748m
くだり 1,748m
※YAMAPアプリデータより